2015年10月4日日曜日

何回で授業をするのか

何回で授業をするのか、ということは私が授業をするまえに行うもっとも大切な準備です。

たとえば私のメインコンテンツである世界史、日本史では200回の授業で完結します。

このときに大切なのは、まず自分で200回なら200回、と回数をまず決めるということです。前から1回、2回…と割り振りながら200回に到達するのではなく、まず200回と設定し、教科書の内容を200分割するのです。教育課程の都合で100回しか授業ができない場合は、100回と決めてから教科書の内容を100分割します。

これは当たり前のようですが、実際に現場にいると、このような考え方をしている先生は多くはありません。

よくあるのがプリントNo1、No2…と教科書の前からプリントを作り、「プリントNo167」とか半端な数字で最後の内容を迎えるパターンですが、これはもったいないことです。授業は100とか、200とか、少なくとも150とかのキリのいい回数で設定し、プリントもキリのいい枚数にすべきです。

どうしてでしょうか?それは歴史の授業が時間軸を扱い、しかも膨大な量を扱うからです。まず、生徒に「この授業は100回完結です」「200回完結です」と提示をし、50回目の話のときに「これで、半分の分量をこなしました」「4分の1に到達しました」のように到達度を示していくことで、生徒に安心感が生まれます。これが大きいのです。

いわば、年号のほかにもう一つ「時間軸」を持つことができるのです。「この話は大体前半4分の1の話だな」とか、「もうかなり終盤に差し掛かったあたりだな」とか、そうしたざっくりとした感覚を生徒が共有するためにも、キリのいい完結回数を設定することは私の授業のもっとも大切な準備となっているのです。

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